内の中は外?

石とか共感できたりできなかったり話や、癒しってなんだろみたいなこと。天然石アクセサリー作品集予定。

リーディングブレスつくるのが得意なのでご相談あれ!
ルースつかったワイヤーアクセサリーもやってます。
ここじゃ書けない得意ごとは個人的にどうぞ♪



(4)※携帯で見れなくなったので11日の最後の記述をこちらへ。

さて、長くなった。最後、光縁寺です。
光縁寺は、壬生寺・八木邸・前川邸からちょっと離れたところに位置します。前川邸の横道を入って、徒歩5〜10分ほどかな。延々まっすぐなんですが、これでいいのか?と思わずにはいられない細い道のうえ、途中道路を渡ればまだ狭くなって、とてもお寺があるとは思えないので、たいていの人はそこで迷うみたいです。
私は幸い案内役が居てくれましたもので、さっくりと正門までたどり着きましたけど、着いても「これでいいんだよね」とちょっと確認したくなるようなこじんまりさ、光縁寺だとわかっても門が締め切ってあるので立入禁止かなと思ってしまいます。
通用門をよく見るとね、なんか色々書いてるんですよ。『ひやかしお断り』『お参りとは心をこめて手を合わせることです』とかなんとかそんな感じの。

さて、少し通用門を開けてみましょう。引き戸です。声をかけます。「すみませんー…」
その静けさに思わず声が小さくなると思います。中を見ると、どなたかが庭いじりをしています。住職さんみたいです。
ぎょろりとその目が剥かれてこちらを見る…、「すみません、山南さんのお墓参りに…、いいですか?」
なんて風にしおらしく尋ねると、手振りだけですがすんなりといいよと答えてくれます。
中はやはりこじんまりとしたイメージです。本堂と、手前に庭。お墓はどこだ?
進んでいくと賽銭箱(と言っていいのか?)があって、それに100円だったかな? を入れます。すると住職さんが近づいてきました。(正直私はなんか審査でもされるのかと思った。……住職さん、達磨大師に似てるんだもん。) ここがどんなとこか知ってるか? みたいなことを聞かれます。友人が以前一度こちらには来てるのでそう言うと、「あ、そかそか。ほんなら」とお墓の場所だけ説明して、また庭いじりへ戻っていかれます。
お墓は裏手です。
せっかくなので、50円のお線香をいただいて、ライターもお借りします。
墓地の一番奥に山南さんのお墓があります。横には沖田氏縁者。反対横には数名の隊士の名が刻まれた墓碑も見られます。(記憶力に自信がなくなってますが)
説明によると、名の刻まれていない有名隊士も何名か含まれているようです。それぞれの思いをこめて、合掌しましょう。
その後は表に戻り、本堂へまいられるのもよし。ご本尊さんの横には、山南さんの戒名が祭られています。ご焼香をあげることができますので、厳かに行ってください。

通用門の書きとめは、大河の影響で人が多くなった分色んな人がきて、不快な思いをされたのかもしれません。

私はなんとなくびびってましたが、普通に行ってだいじょうぶです。あたりまえだけど、山南さんに手を合わせたいんだって。

後はお礼をいってそそくさと退散…
するはずが、何気にぼうっとご本尊さんを眺めていると、なにやら人の気配。あれ、住職さん。明らかにこちらに声をかけようとしているご様子。「終わったか?」
住職さんはひと通り終えたはずの私たちに、ご焼香のあげ方、合掌のきれいな形なんかを教えてくれたりして、お話してきてくれます。でもそう話すことも、と思い、いよいよ帰ろうかなとしていると、
「このお寺と、あっちの壬生寺やな、同じ人の墓があっちとこっちにあったり(そう、確かにかぶってるのです)、どっちが本物かなんて、どうしてか知ってるか?」と訊いてくるんです。
「さ、さぁ…? あぁそういえばなんでだろう」
試されてる…! と思いつつ(苦笑)わからなかった。私は、そういうもんだと思って理由なんて考えたことがなかったですよ。近藤さんも土方さんもいろんなところに墓碑あるじゃん、みたいに。

実はここからが長かったんですが、短くいっときます。
すると住職さん勢いよく、「こっち来、説明したる。だれか来たら中断するけどな」と言って、本堂の右手にある白板に貼り付けた旧地図を指しながら語り始めました。
昔の都の位置関係と名称、現在の千本通りが城から羅生門まで続き、かつ『気』が通っているのだということ。山南さんがこちらの当時の住職と親しくて、その縁でこちらに埋葬され、ほかの隊士の亡骸も埋められるようになった。だから実は壬生寺の方には骨はない。あの墓たちはごく最近、新選組の人気が出てきたから建てられた。じゃなきゃ普通池の真中に墓は建てまい。光縁寺の墓地の敷地は戦前、現在の倍以上(その向こうにJR線の線路が通っているのですがそこまで)、あったそうです。隊士たちはその広い土地の中で眠っていたと。
なにせ、戊辰戦争以降近年までは逆賊とされていた新選組ですから、それを埋葬している光縁寺は、あまりよい思いはしてこなかったようです。罵られた、虐げられた、とかそこまでされたのかまでは話ではわかりませんでしたが、今現在英雄と取り沙汰されているあの時代の討幕派の名士たちの名を挙げ、彼らは本当に英雄だったのか、そうじゃなかろう、新選組たちこそかわいそうに、と熱く熱く語っておられました。
長年その墓たちを護ってきた寺で、いろいろご無念なことも多かったんだろうだからこそ、昨今のブームで下手に取り沙汰されるのを拒んでいるのかなと思いました。
本当は、だからこそ心をこめて拝んでくれればそれでいいんだと、そういう思いも裏に見えました。
昨年【新選組!】に主演した香取さんは、壬生寺の方にだけ参って行った、それは残念なことだとも言ってましたね。
(これからコンサートだとはこちらも言わなかった;;)

私の乱文で拙文のせいで、住職さんの思いが伝わりにくいですが、なんか鬱屈とした長年の思いみたいなものを受けた感じでした。
ここで、別のお参り希望の方々が数名入ってこられ、延々と続くかと思われた(…ずみまぜん)話から私たちは解放されたのでした。

その後『気』の通っていたという千本通りをくだりながら、色んな思いがあったんだろうね、なんて話して丹波口駅へ行きました。
回ったところはそれぞれ滞在時間30分くらい。中身の濃い、新選組所縁所探訪でした。

この後、大阪ドームまで一直線。…というわけであぁ長かった。
ここまでお付き合いくださった貴重な方々がいらっしゃったら、たいへんたいへん感謝です。m(_ _)m

そういえば、コンサート帰り、コンビニに寄っておでんの具を選んでいると、店員のおばちゃんが頼んでもないのに具の説明を延々としてきました。この日の私たちは説明され運でもついてたんでしょうか。
おばちゃん、説明も過ぎると煙たがられるよ。

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