暑。
何にも考えたくない、体動かしたくない。
PCって熱い空気が出てるのでやだ。ノートだとキーボードで触れる部分がなおさら〜
今年はクーラー使ってるなぁ〜。
- 『獣の奏者』
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: 文庫
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上橋菜穂子さん著のファンタジー。全四編あります。
緑の目を持つ異端のエリンの物語。闘蛇、王獣という人とは交わらないはずの生き物たちを通し、母の残していった秘密を追い求める。それらが人生に、やがては国の存亡さえも左右することを予測しながらも、エリンは行く末を見届けるべく、獣の奏者として生きる決意をする。
NHKのアニメで放映されてたのは、前の二編。エリンの少女時代のお話で、お話はいったん終わっています。
というか、これで完結としてもそん色ないもの。
著者がそういうつもりで書いてるのだから当然なのだけど。
後半二編は数年後の物語。これはまた前二編とは違ったシチュエーションになるので、新たな気持ちで読めます。
舞台は架空の国、土地で、ファンタジーではあるけれど、エリンがさまざまな場面で直面したときの心の描写は、間違いなく人間一人の思いであって、その伝わりすぎる描写に胸が痛くなるほど。
この中では戦争がひとつの題材として扱われていますが、私はどうも戦いの場面そのものが見るに耐えないほど苦手なため、若干そこらへんはさーっと読みましたが、それを置いても、エリンの行く末が読みたかった。
母子愛、人と違う生い立ち、自然との共栄、運命、戦い、いろんなテーマが、すっきりとしたわかりやすい文章で流れるように読める、先にも書いたけど、ファンタジーとくくってしまうともったいないくらいの作品です。