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試写会で【かもめ食堂】を観てきました♪
こじんまりした小さな試写会会場で、映画はのんびりした雰囲気。上映時間は1時間半くらいだったかな?
いつか来るかもしれない変化と頭の片隅にある悩み、ふき出しそうな世間話にほんわりとした暖かさなんかを散りばめながら、のんびりとした日々が描かれてます。
実は山あり谷ありの物語があまり得意ではない私には、良い時間でした。
小林聡美さんのサチエさんがフィンランドでひとり、ショーウィンドウみたいに奥の厨房まで見える食堂をしてるの。メインメニューはこだわりもあって凡そ日本食で、おにぎりだったり肉じゃがだったり生姜焼きだったりするんだけど、ただ…。
客がまったく来ない。
だんなさんもいるわけでないのにその土地を選んで、「ちゃんとやってればいつかお客さまはやってくる」という信念もってひとりで食堂やって、身体も動かしたりして、日々淡々と過ごしている。
…正直、それでさみしくないの? って思った。
んだけど、そうかもしれないんだけど彼女は強いんだな。合気道のせいもあるのかな、『ぶれない』人です。
だから、おにぎりの注文受けたときの顔が印象的だった。
ミドリさんのだれでも考えてしまうような心配ごととか、マサコさんの達観したような目の位置なんかも、さりげないのに感じさせられて、いいですよ。
映画では、お店出す経緯とかこれからの目的とかハッピーエンディングとかがあるわけじゃないの。大事件だったり、なにかが起こるわけでもありません。ちっちゃいことはいっぱいあるんだけど。
大きな見せ場がある映画を期待する人には向かないかもね。
泣くことはないんだけど、家で観たりしたら、気づいたとき、じわわー、となってそう。
劇中、ムーミンのミニ情報あります☆
ニョロニョロが電気を食らうのは知ってたけど、スナフキンとミーが異父兄妹というのは驚いた。
小ネタもちょこちょこあって、結構くつくつ笑えるヨ。
あと、ひたすらいいなーと思ってたのは、色。
ヘルシンキの街ってあぁいう色合いなのかな?
原色だけではない鮮やかさがあるの。鮮やかというのとは違うのかな。ナチュラルテイストに組み合わせる原色づかいが素晴らしくオシャレ☆ 真似したい〜。
役者さんたちの洋服や、食堂の器なんかもね、ハデじゃないけどいちいち素敵だった。
そして白夜!
体験してみたい。夏、行ってみたいね。